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仕立て解説>袋帯仕立て作業工程

*画像にて詳しく解説しておりますので行程の作業をクリックして下さい。

(1)

 検品・検尺、帯の返し

キズ、汚れ、刺繍の飛び出しその他の確認を致します。
その後、帯を裏に返します。

所要時間 10分
(2)

 地のし       特に重要!

表、裏のつれ・たるみを直して、地の目を通します。

*帯の出来上がりを決める最も重要な作業ですが、これを省いている業者もたくさんあります。体重を上手く使って地のしが出来ないとまったく帯の堅さに歯が立ちませんので、大の男でも熟練しないと出来ない作業です。
所要時間 30分〜60分
(3)

 出来上がり線及び千鳥線の作成

裏の状態で、帯端の出来上がり線、千鳥がけの線を決める。
所要時間 10分
(4)

 千鳥を入れる

1寸(約3,8cm)の中に、7目〜9目(約5mm)を基準として細かく千鳥がけを致します。

所要時間 20分
(5)

 帯芯の裁断

帯巾より5厘(2mm)狭く、芯巾を裁断します。
表の縫い目からは、片方は、1mm内側に芯の巾がなるのが、理想です。

所要時間  5分
(6)

 帯の芯張り

・帯芯を直角に切り、のり付けをする。
・生地を軽く張り、芯は平らに揃える。

所要時間 20分
(7)

 芯とじ        重要!

・両方の縫い代(耳)を表1枚だけ折る。
・とじは、5分(2cm)を基準にとじる。(縫い代の狭い時は、さらに細かくとじる)
◆とじ方には、2枚抜き、輪がけ、綾とじの3種類がある。品物に応じて適切に使い分ける。
所要時間 60分
(8)

 仕上げ

・手先から2尺(76cm)くらいの位置を解いて、表に返す。(帯を傷つけないように要注意)
・アイロンで、裏の両角及び表の両角を出す
・裏にして、表に合わせてアイロンで仕上げる。
・表全体をアイロンで仕上げる。
・裏全体をアイロンで仕上げる。
所要時間 30〜60分
合計作業時間 185分〜245分(平均して3時間半位)

※親方のかかる時間ですので、弟子は、もっと時間が掛かっています。 

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